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夜中の授乳と夜間断乳のポイント

  

  

ご覧いただきありがとうございます。

ねんねアドバイザーのSleeprime遠藤祥子です。

「夜泣き」「寝かしつけに時間が掛かる」「昼寝ができない」など、子どもの睡眠で悩む方に対して、科学的根拠に基づいた知識やノウハウをお伝えしています。

普段は、「ねんね講座」「単発の電話相談・レポート相談」「コンサルテーション」「不定期イベント(子育てイベントへの出店・親子講座を実施している方とのコラボイベント等)の活動を通じて、乳幼児の睡眠改善・睡眠力UPをご支援しています。

 


 

コロナによる緊急事態宣言が解除され、保育園がスタートした(7月からスタートする)という声が多く聞かれるようになりました。

今日のテーマは、保育園/仕事復帰のタイミングでよくご相談される「夜間断乳」について、ポイントをお伝えしようと思います。 

 

 

最初に、よく質問される『夜中の授乳はいつ頃からなくなるのでしょうか?』について書きます。

 


これは、「赤ちゃんが自然と欲しがらなくなる場合」と、「親が意識的にやめる(夜間断乳)場合」の2通りがあり、0歳児で自然と欲しがらなくなる子の傾向として、以下の2点を抑えられているように思います。

 

 

・日中、十分な栄養を取れている

・眠るときに自分で落ち着くことができている

 

 

 

一般的には、生後6か月頃から8時間以上まとまって寝られるようになり、栄養面でも夜中の授乳が必要なくなると言われています。

しかし、私の経験上、生後6か月でも夜中にお腹がすいて起きる赤ちゃんは多くいると感じてます。(特に母乳育児者)

夜中はママも眠いかもしれませんが、赤ちゃんがなぜ起きているのか?なぜ泣いているのか?を冷静に考え、本当にお腹がすいていたり、成長・発達に夜中の授乳が必要な場合は、お子さんに適した分量だけ授乳をしましょう。

 

 

 

次に、こんな質問もよくいただきます。

『夜間断乳をすれば夜通し寝てくれるようになりますか?』

 

夜中に授乳しているママからすると、これ気になりますよね!

 

 

おっぱいで落ち着く、おっぱいで眠りを促す、おっぱいを飲みながら眠るなどの入眠時の授乳癖がある場合は、眠りが浅く、睡眠サイクルの切れ目で次の睡眠サイクルに移行ができず、起きやすい傾向にあります。

 


言葉で表すと、こんな感じでしょうか。

 

 

『おっぱいで寝る→眠りが浅く起きやすい→自力で眠れないから泣いてママを呼ぶ→トントンや抱っこをしても落ち着かない/寝ない→おっぱいで寝る→眠りが浅く起きやすい→・・・(頻回起きのループへ)』

 

 

 

私のクライアント様の中には、「夜中20回起きる」「1時間ごとに泣いて起きる」と仰る方もいます。(ママ、本当にお疲れ様です💦)

もし、夜の授乳時間の間隔が日中の授乳間隔より短く、起きるたびに授乳しているような方は、夜間断乳をすると今よりは起きる回数が減り、うまくいけば夜通し寝てくれるかもしれません!

 

 

 

しかし、夜泣きの原因は、授乳癖だけでなく、抱っこやママの存在がないと眠れない、睡眠のベースが整っていない(睡眠環境、生活リズム、日中の睡眠量が不足している、寝るタイミングが遅い、寝る時間だと理解していない)など、様々な原因が考えられます。

なので、入眠時(再入眠時)に授乳以外の癖がある場合は、夜間断乳だけでは夜通し寝の実現は難しいかもしれません。。。

 

 

 

◎夜間断乳による効果

・入眠時(再入眠時)に授乳癖がある場合:〇~△

・入眠時(再入眠時)に授乳以外の癖がある場合/睡眠のベースが整っていない場合:△~×

 

 

 

ここまで読んで、「夜間断乳をしよう」と思われた方!

安心して、自信を持って夜間断乳に取り組むために、次の基準やポイントを確認してみてください。

 

 

 

◎夜間断乳をしても良いと判断する基準

・生後6か月以上であること

・体重の増えや発育・発達が順調であること

・離乳食が始まっており、たんぱく質がしっかり取れていること

・夜中に摂取していた栄養を日中に確保できていること

・医師や保健所から栄養面で注意・指導されていないこと

 

 

 

◎夜間断乳をするときのポイント

・まずは、夜間断乳をする目的を考えましょう。

→目的が明確でない場合、夜中に泣かれたときに心が折れやすいです・・・。

 

 

・夜間断乳の実行日を決めて、事前に説明をしましょう。

→今まで当たり前に貰えていた授乳が急に貰えないときの子供の気持ちを想像してみてください・・・。

カレンダーなども使いながら、少なくとも3日以上前から繰り返し説明をし、心の準備をさせてあげましょう。

 

・日中の触合いを大切にしましょう。

→夜中の授乳による触合い時間を日中に回して、たくさん触合い遊びをしましょう。

 

 

・授乳以外のあやし方を探しましょう。

→日中もぐずったら授乳で落ち着かせるのではなく、違う方法で落ち着かせ、その後、必要なら授乳をするようにしましょう。

 

 

・必要な授乳量を、就寝までにしっかり飲ませましょう。

→夜中の栄養が減る分、日中や寝る前にたっぷり授乳をしましょう。
寝る前の授乳で寝落ちしないようにしましょう。

 

 

・ママの存在によって授乳を求める場合は、ママは別室で寝て、パパに対応してもらいましょう。
→開始3日間は激しく泣く可能性があります。パパの仕事がお休みの日などを狙って、パパが前面に立って対応をしてもらいましょう。

 

 

・おっぱいトラブルに気を付けましょう。
→乳腺炎になりやすい方、おっぱいの張りが痛くて眠れないなどのトラブルが起こりやすい方、また、夜間断乳することで母乳の生産量が減る可能性もあるので、心配な方は専門家に相談をしながら取り組みましょう。

 

 

 

 

(参考)
WHOは2歳くらいまで食事とともに母乳を与えることを推奨しています。

ちなみに、私の場合、長男は離乳食の食べムラもあり、成長曲線の下限値ぎりぎりの細身くんだったということもあり、生後11か月で夜間断乳、1歳で完全断乳をしました。

反対に、離乳食は常に完食、成長曲線も上の方だった次男は、生後9か月で夜間断乳、10か月で完全断乳をしました。

 

 

夜間断乳のタイミングや方法は十人十色。正解はありません。

周りが夜間断乳/断乳しているからという理由・目的ではなく、 成長・発達状況、離乳食の進み具合、日中の授乳状況、完母/ミルク/混合、ママの胸の状況など、様々な要素を鑑み、小児科や専門家の意見を聞きながら、ストレスなく取り組んでいただきたいなと思います!

 

 

 

(※各ご家庭のケースへのあてはめ方・考え方、睡眠のベースの整え方は、個別相談やねんね講座で詳細に解説しますので、ご興味ある方はご連絡ください。)

 


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最後までお読みいただきありがとうございました♡

 

ねんねアドバイザー 遠藤祥子